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迫力のスクリーンと音響! 群馬クレインサンダーズ新アリーナの極上体験

新しいアリーナを訪れることは、どんな驚きが待っているのかと、ワクワクしますよね。

ここ数年、Bリーグのチームが次々と新しい本拠地を完成させています。

群馬クレインサンダーズの新たな本拠地として2023年4月に開業した、「オープンハウスアリーナ太田」もその一つ。約80億円の建設費で、約5000人を収容します。2023-24シーズンが10月に開幕し、行くことができました。

オープンハウスアリーナ太田へのアクセス シャトルバスも

 東武伊勢崎線の太田駅から、行かれる方が多いと思います。南口を出て、まっすぐ少し歩いた左手にあるスクールバス乗り場から、無料のシャトルバスが出ています。このバスは、鉄道で来られる方だけではなく、自家用車で来て駅周辺、もしくは市役所周りの駐車場に車を置いた方も利用していました。

 私がたまたま乗れたバス(行きも帰りも、一番早い時刻)は、ちょっと特別でして、そのことについては最後に触れます。道幅が広い所が多いため、あまり渋滞することもなく、15分くらいで着きます。

アリーナの場外で太田を知る

 シャトルバスを降りると、大きな建物がどんと目に入ってきます。はやる気持ちを抑えつつ、よく見ると、その手前にも賑わいが広がっています。

 OTAマルシェと名付けられた、バスケットボール以外でも太田市の魅力を感じられるイベントです。飲食のブースも20店以上設けられていました。カレー、唐揚げ、デザートなどスポーツ会場でよく見かける食べ物もありましたが、よく知らない私でも、ぐるっと見て回ると、「太田焼きそば」と「鶏めし」がこの地域の名物であることが分かりました(複数の店舗があった)。もちろん食べてみました。行列が長いお店も多かったので、試合開始の1時間以上前に着いておくと焦らないで良いかと思います。

 そして、座れる場所が非常に多いのも助かります。敷物を持ってくる必要はなく、テーブルが用意されていたり、花壇の縁が座れるようになっていたりしました。10月ですと、暑すぎず、寒すぎず、気持ちよく食べられる時間になりました。

 パフォーマンスを見られる時間もありました。地元の小学生が出ていました。こういうのも、太田を知る機会になっています。

 もう一つ、子供たちが遊べるバスケットボールのハーフコートがあるのも、すごくいいなと思いました。バスケが好きになったら、やっぱりやりたくなりますし、そうした子どもたちが選手として、もしくは観客として将来、チームを支える存在になってくれます。スポーツ文化を育んでいます。

オープンハウスアリーナ太田 スタンドの写真

 新しいアリーナの中に入ると、壁が黒に統一されていて、かっこいい印象を与えます。黒は、チームカラーでもあります。

 天井の中央部に吊り下げられているスクリーンが非常に大きく、見やすいです。ホームページで公開されている資料によると、横7.5m、縦4.25mだそうです。このあたりも、新しいアリーナであることを感じます。

 試合開始の約1時間前、チーム紹介の時間になると、場内が暗転して、光と音のパフォーマンスが繰り広げられました。オープニングで出てくるダンサーも、かっこいい感じです。

 アリーナのDJが非常に目立っています。音楽で会場の雰囲気をつくっていく重要な役割で、アリーナ全体を見渡せるコーナーに立っています。巨大なスクリーンに顔も写しだされます。新しいアリーナだけに、音響も非常に迫力がありました。映像や照明も含めて、かっこいい見せ方に入っていくような感じがして、試合への気持ちが高まっていきます。

群馬クレインサンダーズの応援や演出は?

 試合が始まっても、応援をリードする表示は全て英語でした。「ディフェンス!」という掛け声のテンポも、他のチームより少し速い感じがしました。アリーナは一層式で、視界を遮るものがなく、スタンドからの声が選手たちに届きます。タイムアウト時などのインターバルでは、ダンサーさんが出てくる演出ばかりで、かっこいい見せ方はずっと統一されていました。

 反面、応援練習や初心者向けの解説などは、一切ありませんでした。初心者や子供向きの場所ではない感じです。かっこいいイメージを壊さないようにしているのだと思います。しかし、この見せ方にどっぷりと浸れば、とても楽しい時間になります。

群馬クレインサンダーズの特別なシャトルバスを体験

 最後にとっておいた話をします。会場までのシャトルバスは、通例ですと、路線バスや観光バスをそのまま使っていることが多いです。しかし、群馬では、シャトルバスの1台に、選手が乗るチームバスが使われていました。
 運転手さんが、少し解説してくれました。身長が2メートルを超える選手もいるだけに、座席間隔がゆったりとつくられていること。その分、バスが30センチ長いこと。長距離の遠征でも快適に過ごせるよう、普通のバスよりもクッションを利かせていること。確かに乗り心地は違いました。また、試合後、駅へ向かうバスの時には、照明を「選手モード」にしてくれました。
 アリーナと駅の間もワクワクする時間に変えてくれて、無料で、すごい特典を得られたような気がしました。

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