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高校野球からプロ野球、WBCまで、日本野球の宝が見られる 野球殿堂博物館の楽しみ方

2023年の日本のスポーツ界は、野球が非常に盛り上がりました。

ワールドベースボールクラシック(WBC)における日本代表の14年ぶりの世界一は、世帯視聴率42・4%の国民的関心事となりました。また、夏の高校野球選手権では慶応高校が107年ぶりに優勝。そして、プロ野球は、阪神タイガースが38年ぶり2度目の日本一に輝きました。

歴史に残るような大きな出来事が、一年に三つも起きました。

そして、WBCで勝ち取ったトロフィーを見るために、人々が長い行列をつくったのが、ニュースになりました。それで、野球殿堂博物館を知った人もいたのではないでしょうか。

野球殿堂博物館へのアクセス 東京ドームの一角

東京のど真ん中、東京ドームの一角にあります。21番ゲートの右側です。特徴的な外壁で、前を通っていて目に入ります。

東京ドームのアクセスは非常によく、複数の鉄道を利用することができます。JR総武線の水道橋駅、東京メトロ丸の内線の後楽園駅、都営三田線の水道橋駅、都営大江戸線の春日駅です。駅からは7,8分歩きますが、アミューズメント施設のワクワク感があるので、そんなに苦ではありません。

野球殿堂博物館 事前予約は必要なし 入館料には割引も

20人を超える大人数でなければ、予約を取る必要はありません。入館料には様々な割引があるので、よく見てください。東京メトロや都バスの1日乗車券ですとか、プロ野球12球団ファンクラブカードなどが代表的な例です。割引無しの大人の入場料は600円。1日券で、何度も出入りすることができます。

プロ野球を開催している日は、18時まで開いています。しかし、東京ドームは5万人を超える観客をが座れるスタジアムですから、試合前後は博物館への来場者も多いので、そのつもりで。10時からオープンしているので、午前中に博物館を見て、休んでから試合観戦という手もあります。周囲には飲食店が数多くあります。空いている時に行きたければ、休館日である月曜以外の平日が良いと思います。

野球殿堂博物館の記念品を撮影するはOK

撮影のルールは、入場して、階段を降りたところに書いてあります。しかし、よく読まずに通り過ぎる人が多いのか、撮っていいのかと恐る恐るスマートホンを出している人が多く見られました。よく読むと、サインボールやユニフォームなど記念の品々を撮影することはOKと解釈できます。選手の顔が写ったパネルや新聞記事、動画(少し専門的に言うと、肖像権や著作権のあるもの)はNGです。混雑していても、譲りあって写真を撮っている姿が多く見られました。

野球殿堂博物館は、貴重な品々の宝庫

階段を下りて、右側が企画展示、左側が常設展示です。

私が行った時の企画展は、「侍ジャパンの歴史」というものでした。オリンピックやWBCなどの日本代表の足跡や、実際に使用された用具が数多く展示されていました。優勝トロフィーやメダル、ユニフォームやバットなどを見ながら、また、一部映像も放映されていたので、かつてTVで見ていた時のワクワクした気持ちを思い出しました。

個人的には、企画展の方が自分の記憶にあるものが多く並んでいて楽しかったので、こちらを先に見ることをおすすめします。

常設展については、貴重な品々を集めることを熱心に続けていると感じました。

まず、プロ野球12球団それぞれの記念品が並んでいるところがファンの心をくすぐります。自分の好きなチームの前で写真を撮る人の姿も多く見られました。

野球殿堂博物館 どんな写真が撮れるか?

日本のプロ野球界で歴史にその名を残す選手の貴重な品を集めたコーナーが続き、その奥に入ると、日本で野球がどのように始まったかや、アメリカにおける野球の歴史を説明したコーナーに入ります。1920年代の希少な品々も並んでいます。

アマチュア野球、少年野球、女子野球のお宝も展示されていました。節目の勝利や、ノーヒットノーラン達成時のサインボールなどはそこかしこにあって、あまり目立ちません。最近の選手の記念品に目がいきがちで、それについての思い出や知識を話している人がいました。

野球殿堂博物館のメインは、殿堂入りした人物のレリーフ

一番大きなスペースをとっているのが、野球殿堂入りした全員の紹介です。毎年、オールスターゲームの時に合わせて表彰されるの恒例となっています。顔のレリーフが殿堂入りした年ごとにずらりと並べられています。それぞれの人の野球界への貢献が書いてあります。英語でも書いてありますので、海外の方も楽しむことができます。

選手や指導者は有名人や記憶に残っている人が多く、それを見るのは楽しいです。さらに、団体を設立した人、大会をつくった人、作家や作曲家、オーナーなど、野球をプレーしていなくても殿堂に入れるチャンスはあるということが分かります。

常設展に飾られている「モノ」で野球の歴史を振り返った後、ここのコーナーでは「人」を中心に歴史を振り返ることができます。

さらに、野球の歴史を詳しく調べたいなら、専門の図書館が併設されており、事前予約をして貴重な資料を閲覧することができます。

どこまで野球を知っているか

殿堂入りした人のコーナーをどれだけじっくり見るかによりますが、1時間から1時間半で、常設展から企画展までざっと見られる感じです。座って映像を見られる場所もいくつかありますし、そのベンチが実際に球場で使われていたものだったりするのも、ちょっと嬉しいです。モノの展示ばかりなので子どもには退屈なのは少し気になりますが、全体として、一つの記念品を見て、自分がどこまで思い出せるか、どこまで知識を持っているのかが試されます。一緒に行った人との会話が変わってくるでしょう。そんな博物館です。

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