東北新幹線を使えば、東京から1時間半ほどで行ける仙台には、プロ野球チーム、トップリーグに属する男女のサッカークラブ、バスケットボールがあります。スポーツを見る旅の目的地として、非常に魅力的です。今回は、Bリーグの仙台89ersの試合を見るため、ゼビオアリーナ仙台に行きました。
ゼビオアリーナ仙台へのアクセス
仙台駅からアリーナへのアクセスは、しやすいです。JR、もしくは地下鉄南北線を利用します。
JRですと、仙台駅から南に約6分、JR長町駅で降りてください。駅は東口に出るようにして下さい。地下鉄は仙台駅から南北線で南の方へ、長町駅まで約12分です。北1という出口を出ます。JRと地下鉄の長町駅は隣接していて、ゼビオアリーナまでは歩いて、5分ぐらいです。
JR線は高架になっていて、その東側に出ます。横断歩道を渡ると、白いテント素材の大きな三角屋根が見えます。このフットサル場が目印になるでしょう。アリーナには、フットサル場を左手に見ながら進んで、スーパースポーツゼビオというスポーツ用品の黒い壁の大きな建物が見えるので、その手前を左に曲がって入って、まっすぐ進んでください。ちなみに、ゼビオアリーナと言う名前は、このスポーツ用品店を経営する企業が、多角化の一環としてこのアリーナを経営しているところから来ています。日本では数少ない、民間のスポーツ観戦施設です。
まっすぐ進むと広場があって、左手にアリーナがあります。ちなみに右側には、東日本放送というテレビ局があります。
ゼビオアリーナ仙台の周辺情報
駅から近いだけあって、少し歩くだけで、飲食店がいくつも目に入ってきます。駅周辺には、サイゼリヤや松屋、牛タン利休などの全国チェーンがあり、他にも飲食店が多数見られます。長町駅からアリーナに向かう途中のフットサル場の隣の建物にも、海鮮居酒屋やハンバーグレストラン、寿司店などが見つかります。
ゼビオアリーナ仙台のグルメ情報
私が訪れた時には、アリーナの前の広場にキッチンカーが15台出ていました。チョコバナナ、韓国スイーツ、リンゴ飴、ラーメン、牛タン、たこ焼、カレー、クラフトビールなどがありました。広場には、テーブルと椅子も多数用意されていて、車椅子やベビーカーもOKです。仙台の真冬はかなり寒いので、外で食べるのは厳しいですが、Bリーグが開幕する10月や終盤の4月は、気持ちがよいでしょう。
さらに、アリーナの中も、飲食ブースは充実しています。入場口を入ってすぐのホールに飲食ブースが5つあり、唐揚げ、カレーなどを買えます。フロアレベル、一階には、おにぎり店とパン屋さんも出ていました。
屋外の出店は毎回こんなに多いわけではないかもしれませんが、これまで35チームのBリーグの会場に行った中で、飲食ブースのバリエーションはここが一番と言い切れます。
ゼビオアリーナ仙台のスタンド
アリーナへの入場口は一階と二階があります。一階に入ると、そのままグッズ売り場が広がっています。スペースは広く、品揃えも豊富です。
アリーナの中は、天井が高く、圧迫感がありません。座席と壁は黒で統一され、チームカラーの黄色とは対照色で見やすいです。
三階はVIPルームなどがあるため、席数が少ないです。私は三階から見ましたが、手すりが、ちょっと気になるところにありました。座席の前の通路も狭く、周りの人にちょっと気を使う感じでした。プラスチックの椅子は硬いので、座布団を持っていた方が良いです。
ただ、スタンドの傾斜は角度が急で、見やすかったです。
ゼビオアリーナ仙台の座席表、案内図
有名なアーティストのライブもよく行われているそうで、音響は良いです。
天井から吊るされたスクリーンに目が行きます。画面の上下にもリボン状のスクリーンがあって、そこにスポンサー名などが表示されていました。情報量は多めです。また、三階席のデッキ部分がリボンビジョンになっており、こちらにも終始様々な情報が流れていました。
トイレは各フロアの角に設置されています。階段も角にあります。場内の上下の移動は自由にできますので、食べ物やグッズを買いに行くことはスムーズにできます。
欠点があるとすれば、出入り口が一方向にしかないので、退出時に時間がかかることです。急いで出たい方は終わる前に移動した方が良いと思います。
仙台89ersの応援、演出
試合が始まる前は、男女ペアのMCが盛り上げます。グッズやイベントの紹介をしたり、応援練習も行います。
選手紹介とスタメン紹介の演出は、他のBリーグチームに比べると映像も無難なものでしたし、光や音もド迫力というわけではありませんでした。控えめな印象を受けました。
試合が始まると、天井から吊るされたスクリーンに様々なメッセージが表示されるので、応援はそれに従って行う感じです。得点をした選手の名前を大きな声で叫ぶことが促されていました。
チアダンサーはもちろんいるのですが、加えて、マスコットがダンスを得意としていて、華麗なステップを披露していました。
タオルを振るなどのダンスタイムも数回ありました。
また、タイムアウト時など画面を使った抽選のイベントなども行っていました。餃子店や寿司店がスポンサーになっていて、スタンドから選ばれた人が当選すると、お食事券がもらえるようになっていました。ここもグルメ色が強かったです。
観戦目的のアリーナの先駆者
全体として、グルメ色が強いという印象を受けました。そういえば、仙台を訪れた人が必ずと言っていいほど食べるのが、牛タンです。名物の食べ物が、これほどはっきりしている都市もそんなに多くありません。実際、仙台市内に牛タン屋さんはたくさんあります。そこを本拠地とするチームだけに、グルメの充実度は目を見張るものがありました。
一般の人がプレーすることを目的とした体育館ではなく、観戦を主な目的としたアリーナは今増えていますが、2012年のこのアリーナの竣工当時は珍しいものでした。非日常感があり、イベントとしてスポーツを見ることの楽しさを伝える先駆者的なところがあります。
今シーズンは開幕以来、満員御礼を続けているそうですが、試合内容ではないところも充実しているからこそ、そうした成果に結びついてるのではないでしょうか。