サッカーが好きな方なら、ドイツといえば、いくつかの都市の名前が浮かんでくると思います。そのうちの一つが、ドルトムントではないでしょうか。黄色と黒のチームカラーで、欧州屈指の熱狂的なファンが集うことで知られる、ボルシア・ドルトムントがあります。そして、その街には、もう一つ、サッカーファンなら、是非訪れるとよい場所があります。ドイツサッカー博物館です。
私がそこを訪れたのは、2016年のことでした。テクノロジーを使ったり、見せ方が上手で、世界のスポーツ博物館の中でもトップクラスに入ると思っています。
ドイツサッカー博物館へのアクセス
非常に珍しいケースですが、一言で説明できます。ドルトムント中央駅の前にあります。駅を背にして、右手です。
入館したら、地下のロッカーに荷物を預けます。
展示エリアに上がるエスカレーターの両サイドに、ブンデスリーガのファンのイラストが書かれていて、ワクワク感が増していきます。
ドイツサッカー博物館の展示テーマ
代表チーム、サッカー協会、女子代表、東ドイツ、ブンデスリーガなどのテーマに分かれていました。ほとんどすべての展示が時系列に沿ってまとめられているので、流れが頭に入りやすいです。説明は、ドイツ語と英語の表示がありました。
また、貴重な品々を並べるだけ、パネルを展示して見せるだけではありません。音で聞くもの、照明や映像を使って見せるもの、中にはセンサーが反応して、自動でスタートするものもありました。だから、博物館であるのに館内が静まり返らず、躍動しているような印象を受けました。
ドイツ代表の活躍、4度のワールドカップ優勝
代表チームがどのような歴史を歩んできたのか、を見せることは、来場者の期待値が最も高いことでしょう。ワールドカップに関しては、四度の優勝にこだわって展示していて、それ以外は、軽く流している感じでした。もちろん、ユニフォームなどは展示されています。使われているカバンの新旧比較やキャンプ地一覧なども面白かったです。
歴代の代表選手の中でもフランツ・ベッケンバウアー氏は、特別扱い。代名詞ともいえる背番号の「5」の中に、貴重な品々が収められていました。
ワールドカップの優勝杯が、暗い中に浮かび上がるのは重みがありました。
ドイツの女子サッカーや障がい者サッカーも紹介
ドイツのサッカーの歴史を紹介しているので、代表チームや有名な選手のことだけでは終わりません。女子サッカーや障がい者サッカーの展示もありました。
審判の紹介もあり、使われた笛まで展示されていました。
ブンデスリーガのコーナーも充実
結構たっぷり見た後に、ブンデスリーガのコーナーがドーンと出てきました。ここでは、ドイツの選手だけではなく、外国人選手についてもかなり紹介されていました。
各チームのファンの応援グッズがずらりと並べられていて、それを見ながら会話している人たちの姿もありました。
スタジアムにはどんな人がいるのかを、レゴブロックを使って見せているのも意外性がありました。
ドイツ代表のチームバスや、ボールを蹴られるフィールドも
代表チームのバスはメルセデスベンツ。高級感のある中の様子も見ることができます。
出口の前には、ボールを蹴られる人工芝のフィールドもありました。
当時の入場料は、17ユーロ。博物館としては、高いと感じるかもしれませんが、私は2時間半ほどたっぷりと楽しみ、ドイツのサッカーについて非常に多くの知識を得ることができて、満足しました。どのフロアもスペースをゆったり使っているので、長居しても疲れませんでした。入口付近のスペースにはカフェもあるので、ひと休みできます。