2024年にできたエディオンピースウイング広島は、その裏側を覗けるスタジアムツアーを提供しています。また、広島のサッカーの歴史やサンフィレッチェ広島の足跡が見られるミュージアムも併設されています。ミュージアムだけを見ることも可能ですが、スタジアムツアーに参加するとミュージアムは無料で見ることができます。
エディオンピースウイング広島への行き方
JR広島駅からは、路面電車の2番(宮島口行き)か6番(江波行き)に乗って、「原爆ドーム前」という停留所で降ります。そこから、ひろしまゲートパーク(旧広島市民球場の跡地であるイベント広場)左横を通って、北へ10分ほど歩くと着きます。これが一番わかりやすい行き方です。
試合日以外に勧められる行き方としては、広島バスの21番を使う方法があります。マツダスタジアム前、広島駅前、八丁堀、紙屋町と中心部を通って、終点が「エディオンピースウイング広島」です。
スタジアムツアーの受付、集合場所
ツアーはホームページから事前に申し込みます。当日、スタジアムに着いたら、受付はミュージアムのカウンターで行われます。スタジアム入り口のあるデッキ部分から、らせん状のスロープ(もしくはエレベーター)で降りた1階にあります。
ここで首から下げるパスを受け取ります。その後、再び上がって、キャプテン翼のパネルの前に集合します。
基本コースの内容
私が参加したのは「エディオンピースウイング広島 基本コース」、1800円でした。大まかな流れは、3階のコンコースをバックスタンド側から、メインスタンド側に進みます。メインスタンド側で席に座ったり、ピッチに最も近いところまで行くことができます。
その後、上の階に行き、VIPルームやセンサリールーム、スカイボックスなどの中を見ました。
1階に降りて、トンネルラウンジと呼ばれる場所や選手が試合前に集まるロビーを見ます。
最後はピッチ周りに立ち、ベンチに座ったり、写真を撮ったりしました。
ガイドさんは、多くの情報を教えてくれる
ガイドさんは、多くの情報を参加者に伝えてくれました。飲食店の数、総工費、座席数、コンコースの長さなど数字の情報も多かったです。また、屋根の造りやシートの色など、参加者からの質問にもどんどん答えてくれました。
VIPルーム、トンネルラウンジなどで椅子に座る貴重な体験も味わえます。最も気持ちが盛り上がるのはピッチの近くに立った時でした。下から見上げると大きさが、スタンドにいるのとは違う感じで伝わってきました。
全部で1時間弱。なお、ほとんどの場所が撮影OKでした。
ミュージアムでは広島のサッカーの歴史を学べる
ツアーが終わると、そのままミュージアムに入ることができます。
ミュージアムを見るだけなら、大人500円、 小中学生300円。試合日にもオープンしています。
展示品は少なく、パネルに書いてある説明を読むのが多いです。世界のサッカー、日本のサッカー、広島のサッカーの歴史を平行して学べるゾーンがまずあります。
建築物としての説明や竣工に至るまでの流れをまとめてあるコーナー。
サンフィレッチェ広島の歴史を年ごとに振りかえるコーナーは、熱心なサッカーファンの方に響くでしょう。
そして、最後に体験コーナーです。テクノロジーをちょっと使っています。子どもたちの姿が多く見られました。選手からのワンポイントアドバイスが掲示されているのは珍しいです。
ミュージアムだけなら、じっくり読んでも45分くらいで見終わります。これまでいろいろなスポーツミュージアムを見て来た経験からすると、ボリューム不足な感じがしました。試合前に見たり、体験したりするなら、ちょうど良いくらいでしょう。
まだ始まったばかりで粗削り
スタジアムツアーは2024年3月に始まったばかりで、私が参加したのはそれから2カ月も経っていない頃。ミュージアムも同年2月1日のオープンでした。まだ始まったばかりで粗削りという印象です。どんどん改善されていくことを期待します。