スポーツ愛する皆さん、こんにちは。
はやすぽです。
歴史的な新球場の開幕試合を見ることができた時に書いたこちらの記事が、今でもよく読まれているようです。
3月30日の開幕戦は、本当に特別な空間でしたが、3万人を超える人でごったがえしていて、味わえなかったことがいくつかありました。
場内を自由に動き回ること。それから、その期間はやっていなかったスタジアムツアーに参加すること。
やりたいことがあるのなら、日付を決めましょう。
ということで、再び、エスコンフィールドに行きました。
エスコンフィールド ツアー ガイドはファイターズガール
私が参加したのは平日の昼間だったにも関わらず、スタジアムツアーは満員御礼。同時刻に、35人ほどのグループが二つもありました。
ファイターズガールがガイドを務めてくれます。試合中は踊っているのを見ているだけなので、声が聞けるのは新鮮です。
いざ出発!
少し歩いて、バックネット裏の高級なシーズンシートに座ることができます。
ここで、ガイドさんから球場の特徴(開閉式屋根と天然芝は日本初であること、スクリーンの大きさ)など、いろいろな説明があります。
がしかし、我々参加者の方は、大きなガラスから差し込む光と緑の芝生というここから見られる光景に圧倒され、パシャパシャと写真を撮るのに忙しく、あんまり聞いてません。
「後で、写真撮影の時間をとりますのでね」と言われて、ようやく、自分が興奮状態だったことに気づきます。
次に一塁側にしばらく行くと、球団の歴史を簡単にまとめたものが大きく壁に描かれているヒストリーゾーンと呼ばれるところに行きます。自由見学の時間がありますが、これは試合時に誰でも見られる場所ので、皆あまりテンションが上がりません。
エスコンフィールド ツアー ダグアウトクラブシートの様子
階段を下りて、ダグアウトクラブシートというファウルゾーンにせり出したようなところにある席に入ると、再びざわざわしてきます。飲食ができるようなラウンジの特別感、そして、グラウンドが本当に近くにあるからです。
ここでも写真をたくさん撮ってしまいます。白いふかふかのシートに座って、この視点から球場内を見ると、プレーがくっきりと想像できる感じがします。
ここからグラウンドに出られます。ザッザッと土を踏む音が耳に心地よく、足の裏の感触も変わって、グラウンドに立っている実感が湧いてきます。
エスコンフィールド ツアー クライマックスはファイターズのベンチ
そして、このツアーのクライマックスとも言えるファイターズ側のベンチに入ることができます。
思った以上に広いです。試合中の選手の姿を思い出します。どの選手が、どの辺に座っているという情報があると、もっと楽しかったかもしれません。
選手たちと同じようにベンチに座って、その姿はやっぱり撮ってしまいますし。
エスコンフィールド 芝生の写真も撮れる
この後、ライトスタンドの方へ芝生に入らないように注意しながら進んでいきます。芝生と土の境目がキレイで、撮りたくなってしまう人が続出。他にも、フェンスを見上げて撮ったり、ブルペンを覗いて撮ったり、ここに立っているからこそ撮れる映像を収めていきます。
そして、ここまで近づくと、芝生の香りがスッと鼻に入ってきます。これが最高の体験でした。
最後は、センターからホームベースの方を見ることができて、グラウンドを離れます。出発地点のグッズ売り場のところまで戻ります。
50分間、あっという間でした。
日本では、スタジアムツアーがまだまだ少ない
ミュージアムの時も同じことを書きましたが、日本では、スタジアムツアーがまだまだ少ないです。それは施設が自前ではなく、試合の日だけ借りるのがほとんどだからでしょう。個人でも参加できる常設のスタジアムツアーは、ペイペイドームや甲子園にはありますが、プロ野球でも全チームにあるわけではありません。試合数の少ないJリーグやBリーグは、言うまでもありません。
イングランド・プレミアリーグだと、世界的に有名なクラブだけでなく、中堅や下位のクラブでもやっています。ツアーの最初にガイドさんから「どこから来たの?」と聞かれると、南米やオーストラリアなどかなり遠い国の人もいて驚きます(日本から来た自分のことを思わず棚に上げてますが)。
昨年はニュージーランドに行きましたし、この13年間で北米や英国、ドイツ、オランダ、フランスなどでスタジアム・アリーナツアーに参加してきて、エスコンフィールドが33か所目(34回)となりました。
エスコンフィールド ツアー 時間は短いがたっぷり撮影できる
私の記憶が確かならば、その中で、このツアーが、最も時間が短く、最も情報量が少なかったです。ガイドさんの存在感も薄かった。大量にエピソードや知識をインプットしたいタイプなので、個人的には物足りなさがあったのは否めません。
しかし、一方で「今のスタジアムツアーは、これが正解なのかもしれない」とも思いました。
ツアー中の参加者の様子を見ていると、皆さん、スマホやカメラを持ちっぱなしの撮りまくり。そこにある欲求は、「グラウンドに立った」「ベンチに入った」「こんな珍しい映像が撮れた」と、ちょっとは人に見せたい、SNSに投稿したい、いいねが欲しい。
だとすると、限られた時間の中で、映えるスポットを巡るのが効率が良く、撮影時間もしっかりとる方がお客様満足度が高くなります。
時代に応じて、スタジアムツアーも変わりつつあります。何をハイライトにするかも変わってきているのでしょう。
スポーツの魅力を見つける旅は続きます。