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盛り上がる観客と共に! 滋賀ダイハツアリーナでの観戦が外せない理由

滋賀ダイハツアリーナが使われるようになって約1年が過ぎました。新しいアリーナはどんな感じなのか、そして、そこではどんな体験が得られるのか。2023年12月。やっと行くことができました。

滋賀ダイハツアリーナへのアクセス

クラブのホームページを調べると、アリーナの最寄り駅は「JR瀬田駅」となっています。「 なんで、こんなところにあるんだ?」と思ってしまいました。JR京都駅から琵琶湖線に乗り、約20分。時間はさほどかからないのですが、運転間隔が15分に1本なので、注意しましょう。
瀬田駅では、改札を出て左、南口に出ます。バス停がいくつも並んでいて、アリーナに向かうバスは左手にある1番乗り場から、出ています。直通の臨時バスもありますし、定期運行のバスの本数も結構あります。往復割引で500円となる紙チケットを、バスに乗る前に買いましょう。

アリーナまで、約15分バスに乗ります。歩ける距離ではありません。途中は、郊外型の大型ショップがいくつもあったりして、街が途切れません。高速道路の上を超えると、丘陵地帯が広がっています。ここが、びわこ文化公園都市と呼ばれる一帯で、県立図書館や県立美術館、病院、大学のキャンパスなどが集まっている広大な敷地です。滋賀ダイハツアリーナは、そこに2022年12月に完成しました。

バスの停留所から階段を下りていく

滋賀レイクス キッチンカー情報

このような立地条件ですので、ちょっと歩ける範囲に、飲食店やコンビニはありません。駐車場にキッチンカーが6台並んでいます。こういう条件の場合は、着いた瞬間に列に並んで食べ物を買っておくのがオススメです。時間が経つほど、行列は長くなります。

飲み物を売っている場所は、場内にあります。中には、テーブルと椅子が所々に置いてあって、食べるのにも使えます。

テーブルと椅子が並んだ奥には、子どもが遊べる「ふわふわ」も

滋賀レイクス グッズ売り場

また、グッズショップが広く、中身も充実しています。マスコットキャラクターのグッズが多かったです。また、初観戦用セットというお得なセットも用意されていました。

滋賀ダイハツアリーナ 座席 写真

チケットを持っている人の入口は二階になりますが、その前に広々としたスペースがあります。また、中の通路やロビーもゆったりとしていて、歩きやすいです。5000人ほど入るメインアリーナは、スタンドの傾斜がわりと緩やか。ゴール裏のスタンドは、コートからやや距離があるので、ちょっと迫力に欠けるかもしれません。スクリーンも圧倒されるほどの大きさではなく、見やすいです。看板が少なく、電光掲示でスポンサー名を出しているので、全体としてすっきりとした印象になります。つまり、コート上で行われているプレーに、視線が集中しやすいです。

滋賀レイクス 開始30分前からは"番組" 応援練習も

開始30分前からは、まるで"テレビ番組"のような演出が次々と続きました。まず、MCに吉本興業のお笑い芸人「ファミリーレストラン」というコンビが出ます。「滋賀県住みます芸人」だそうです。そして、グッズショップの前からおすすめのグッズを紹介するコーナー、試合の見所の解説、スタンドにいる観客へのインタビュー、そして応援練習と、各コーナーがテンポよく進んできます。

見どころ解説があります

応援練習は教えるというよりも、観客のボルテージを上げるような感じ。来場者がすでに何をやるのかをわかっている感じがしました。目立った3人にはレストランから食事券がプレゼントされます。そして、滋賀県が生んだスター、西川貴教さんのHOT LIMIT(「妖精たちが~」で始まる)という曲が一番テンションを上げる場面で使わるので、これも練習しておきます。

応援練習にはマスコットも

滋賀レイクス 応援スタイル 西川貴教さんの歌も

この日は、座席チケットは完売し、立ち見席も売られていました。その人数があったとはいえ、お客さんの応援の声が非常によく出ているのが、強く印象に残りました。音の演出は、あくまでお客さんの声を引き出すため。何度も「ゴー・ゴー・レイクス!」という声が自然に湧き上がりました。

YMCAのダンスなど、頑張ったお客さんにプレゼントをする企画が多かったです。加えて、タイムアウト時に、スクリーンに観客が映されることが多く、これによって、「いつか自分も映るかも」という軽い緊張感があって、積極的な応援参加を促していました。

頑張ったファンにプレゼントする企画が多い

それによってつくられた観客の熱量は、試合終盤の肝心なところで、選手たちを強力に後押しします。
第4クオーター残り5分を切ってのオフィシャルタイムアウトで、あらかじめ練習していたあの西川さんの曲を流し、ボルテージをさらに上げます。ホームでの勝率が高いのも納得です。

かつての滋賀レイクスは

私はアリーナが移る前の2021年12月に、一度、滋賀に観戦に訪れていました。正直言って、その時の印象は良くなかったんです。場内は看板や横断幕がが多すぎて、ごちゃごちゃしていたこと。場内のスクリーンは広告映像を流しているばかりだったこと。そして、場内の音響をは大きいものの、観客の手拍子や反応が少なかったこと。西川さんの曲を使うことだけが、好印象でした。
しかし、今回、目にした光景は全く別のものでした。新しいアリーナに注目が集まりがちですが、大事なのはそこではありません。

建物じゃない。人に注目せよ。

それを味わうために、ぜひ足を運んでみてください。

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