スポーツを愛する皆さん、こんにちは! はやすぽです。
2023年に新しくオープンした、JリーグFC今治のホーム、今治里山スタジアムに行ってきました。
新しいスタジアムはやっぱり色々な工夫があったりして、勉強になることが多いです。シンプルに新しいスタジアムは、ピカピカしていますし、独特の高揚感もあって気持ちいいというのもあります。
たくさんのスタジアムを見てきましたが、「今治ならでは」と心動かされたことがあったので、それを「三つのギャップを楽しむ」という形で紹介します。
今治里山スタジアムのギャップ 1.商店街の雰囲気
今回行く時に初めて調べましたが、造船業で栄えた今治市は四国で5番目に人口が多い都市だそうです。
今治駅前のホテルに荷物を置いた後、スタジアムに行く前にちょっと観光をしようと、今治城まで歩いてみました。駅から進んで市役所を越えたあたりから、今治商店街というアーケード街に入っていきます。
すると、どうでしょう。
土曜日の午後にもかかわらず、ほとんどのお店のシャッターが閉まっていて、絵に書いたようなシャッター通り。人がほとんど歩いていません。
今治FCののぼりは立っていますが、それも、ほとんど見られていません。この寂しい空気は、現地に行って初めて感じられるものです。
FC今治代表の岡田武史さんも、初めてここにいた時は「やばいと思った」とメディアで語っています。そして、人気のない街の状況を目の当たりにして、危機感を抱き、サッカークラブを使って、街に繋がりをつくろう、賑わいを生み出そうとしました。
初めて今治の試合を見に行く人は、このギャップを自ら体験した方がいいと思います。先に街の中心街の雰囲気を感じてから、スタジアムに行くことをお勧めします。
今治里山スタジアムのギャップ 2.洗練されたおしゃれな感じ
私は早めに行きたかったので、今治駅前から路線バスに乗って、スタジアム近くにある「イオン今治新都心」というところまでいきました。丘の上に巨大なショッピングモールが姿を現して、それにも驚きました。そこから、無料のシャトルバスに乗って、スタジアムに着くと、さらに驚かされました。
寂しい感じが強かった街の丘の上なのに、洗練されたオシャレな感じがしたのです。
スタジアム周辺には23台のキッチンカーやブースがありました。そこで売られているものや店の装飾などが、オシャレだったんです。ローカルグルメの焼豚玉子飯や鯛めしなどももちろんあるのですが、真鯛の炙りチーズサンドとか、カヌレとか、シャインマスカットクレープまでありました。地方都市の地域のお祭りという感じではなく、東京の公園でやっているフェスみたいな感じでした。
また、スタジアムの色やデザインの統一感も洗練されたイメージをつくっていました。
トイレや部屋がコンテナでつくられていて、「建設費を抑えるためかな?」と思ったのですが、後から調べると、スタジアムに船のイメージを持たせるために、敢えてコンテナを使っているとわかりました。
クラブのスタッフも、上下黒のウェアでキビキビ動いています。音楽もLDHの曲で、EXILEなどのいくつか有名な曲も聞こえたりして、おしゃれ雰囲気づくりに貢献しています。
これら全体は、専門用語でいうところのブランディングがちゃんとされている感じでした。
今治里山スタジアムのギャップ 3.伸びしろがある
里山スタジアムの公式ホームページでも書かれていますが、このスタジアムは未完成。
どんどん新しいことを始めていくと公言しています。
見たところ、メインスタンドはしっかりとあるのですが、バックスタンドは低いままですし、ゴール裏もそうです(これが遠くに町並みを見下ろす絶景を演出しているのですが)。
周辺も、まだ舗装されていないところがたくさんあります。そして、周辺にはスペースがまだまだ余っています。
試合が始まると、最新スタジアムなのに、スコアボードが手動式であることに気づきました。
スタジアムを中心とした賑わいをつくる未来予想図は、ホームページでも公開されています。その図がパズルになって、グッズ売り場で売られていました。
オープン1年目の今はこんな感じですが、5年後、10年後どのように伸びていくのか。その未来に再び訪れた時に、「前に来た時はこうだったのに」というギャップを感じられるでしょう。だからこそ、今行っておくといいと思います。このブログに現状を書き残しておくのも、未来のためでもあります。
成長する姿を見守る楽しみがあるスタジアムなんて、素敵じゃないですか。
こういう場面に立ち会えること、心が動かされること。
スポーツの魅力を見つける旅は続きます。