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街中に誕生 エディオンピースウイング広島の魅力を徹底解説 

2024年にオープンした新しいスタジアムに行くことができました。広島にできた新しいサッカースタジアムです。Jリーグ、サンフィレッチェ広島の以前のホームスタジアム(愛称、広島ビッグアーチ)は郊外の山の上にありましたが、新スタジアムは街の中心街から歩いて行ける場所にあります。街中スタジアムのインパクトを体験したかったのです。
※滞在中に複数回訪れたので、以下の写真はそれらの中から、最も見やすいものを載せます。

エディオンピースウイングスタジアム広島への行き方

JR広島駅からは、路面電車の2番(宮島口行き)か6番(江波行き)に乗って、「原爆ドーム前」という停留所で降ります。そこから、ひろしまゲートパーク(旧広島市民球場の跡地であるイベント広場)左横を通って、北へ10分ほど歩くと着きます。これが一番わかりやすい行き方です。

停留所の名前にあるように原爆ドーム、そして、広島平和記念公園、おりづるタワーという旅行者が訪れたいと思う場所がここから歩ける範囲にあります。ひろしまゲートパークの隣には、子供が遊べる小さい公園もありました。

私のお勧めは、紙屋町、袋町、中電前、八丁堀などにあるホテルに泊まって、そこから歩いてスタジアムに向かうことです。ホテルの場所によりますが、20分から25分ほど。途中は街並みがずっと続いているので、飲食店、デパ地下などで食べ物を買っていくのもよし、コンビニや100円ショップで必要なものを買っていくのにもいいです。紫のユニフォーム姿の人たちを街中で見かけることで、気持ちも徐々に高まります。

さらに、元安川や旧大田川の川沿いの歩道を歩いて、川越しにスタジアムを見ながら行くのも楽しいです。写真をたくさん撮りたくなります。こちらのルートは人が少ないです。特に帰り道では早く進むことができます。

エディオンピースウイングスタジアム広島の出入り口

ひろしまゲートパークからですと、幅の広い陸橋の左手にスタジアムが見えてきます。そのまま進むと右手はまだ工事中で、その先に広島城が見えます。

この広い部分はスタジアムのバックスタンドの外側になります。常設の大きなグッズ売り場とミュージアムがこちら側にあります。漫画キャプテン翼の巨大なパネルもここです。

メインスタンド側に行くには、スタジアムに向かって左手にあるコンコースを通っていきます。その途中には、レジェンド選手のパネルもあります。

スタジアムは南側が街の中心部に近い側にあり、屋根が開いています。北側には団地があるので、屋根が閉じています。南側がホームチームのサポーターがいるところなので、スタンドが大きい。北側のスタンドは小さい(低い)。非対称なので、自分のいる場所は、わかりやすいです。

チケットの確認場所は、バックスタンド側は中央のやや左手に、メインスタンドは、南側の角に設けられています。裏を返すと、人の出入り口が少ないので、試合後に一斉に人が向かい、混雑します。それを避けたい場合は、早めに退場することをお勧めします。

エディオンピースウイングスタジアム広島のスタンド、座席

スタンドの上の方の傾斜は急です。昇り降りする時には手すりを使いたくなるくらい。

サッカー専用でトラックがないのでピッチまでの距離も近く、非常に臨場感があります。メインスタンドの上部からみると、ちょうどテレビゲームのサッカーをやっている時の見え方です。選手の表情まではわからないが、背番号ははっきりわかるくらい。

座席の種類が多彩なのも特徴の一つです。同じ広島にある野球場、マツダスタジアムを参考にして、そのようにしたそうです。テーブルがついていたり、パーティーができるようなソファーがあったりします。しかし、ほとんどの座席は固いのでイベント用のクッションを持って行くことをお勧めします。

コンコースの3階部分はぐるりと一周できます。世界のグルメを楽しむというテーマで、ドイツ、イタリア、韓国などそれぞれのカウンターで売っている食べ物が違うので、回ってみましょう。ただし、タコスのお店を除いて、スクリーン表示の違いがあるだけで、店構えは同じなので、多国籍な感じはあまりしませんでした。

ちなみに、私が訪れた際には、スタジアムの外にキッチンカーなどはありませんでした。来る途中で買って持ち込んでいる人、来る途中にある飲食店で食べている人を多く見かけました。

エディオンピースウイングスタジアム広島の応援、演出

コンクリートむき出しの無機質な感じで装飾が少ないので、スポーツイベントのワクワク感に欠ける感じがしていました。しかし、サポーターの声が場内に響き渡ると、がらりと雰囲気が変わりました。

ピッチとスタンドの距離が近いということは、ゴール裏の声がメインスタンド、バックスタンドにも聞こえやすいということです。迫力がありましたし、「声で選手たちを後押しする」というのは、こういうことかと感じました。

一方で、コーナーキックの時にはみんながタオルを振り回す演出をしていました。スタンドにいる観客を大きなスクリーンに映す演出も、多く使われていました。初心者でも置き去りにされません。

よくこんな場所に

新スタジアムの構想、どこに建てるのかなどは、なかなか話がまとまらず、長い年月がかかったことを私も知っています。2010年代に入っても、協議会などが始まった後も、賛成、反対、代案が出るなど混とんとしていました。ニュースを追う中で、形として造り上げるのがこんなに難しいんだと感じました。

ただ、スタジアムを訪れての私の第一印象は 「よく、こんな場所に土地があったな」でした。川沿いの美しい風景、中心街から歩いて行けること、原爆ドームや広島平和記念公園が近くて平和を発信できる場所であることなど、実際に行ってみて、結果として、インパクトの大きい、意義深いところに落ち着いたと思いました。

街でユニフォーム姿の人を見かけると、「今日、試合があるんだな」と気づきます。広島ではカープ存在感が今でも強いです。しかし、サッカースタジアムが街中に移った今は、サンフィレッチェの紫のユニフォームが街の中心街で多く見られました。試合終わりに買い物や仲間と食事をしたりしている。スタジアムに行くことが切り出されているのでなく、前後の時間が街と繋がって、一日を過ごす一部になった。それによって、街の人もサッカーのことをもっと意識するようになるのではないでしょうか。
引っ越して、"ご近所づきあい"は、まだ始まったばかり。どのようにスタジアム周辺との関わりが深まっていくのか、楽しみです。

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