10月に日産スタジアムのツアーに参加することができました。もう一つ日本を代表するサッカースタジアムといえば、埼玉スタジアム2〇〇2(ニイマルマルニイ、と発音します)です。ホームページをまめにチェックしていると、そのチャンスがあることが分かりました。11月23日の祝日に、ピッチインが可能な特別ツアーがあるということで行ってみました。
Jリーグ・浦和レッズの試合やサッカー日本代表戦で私も何度も訪れたことがあります。63700席と収容人数が多く、専用スタジアムなので、高揚感や緊張感が他とはかなり違います。しかし、試合ではない時にこのスタジアムを訪れるのは初めてです。スタンドから見ているのとは違い、「こんなものもあるのか」という驚きや、ピッチからの風景、裏側の様子などいろいろなことを知ることができました。
埼玉スタジアム スタジアムツアー予約の取り方
ツアーの実施日が決まると、埼玉スタジアムのホームページに、ニュースとして掲載されます。スタジアムのSNSでも同じ情報が流れています。過去のパターンを見ると、上旬にその月のスタジアムツアーの実施日が出て受付を開始しています。1日に複数回行われることが多いようです。
ホームページからGoogleフォームに記入して、その自動返信メールに折り返しで参加希望の確認を出して、ようやく予約完了となります。この応募方法からすると、外国から来るお客さんは想定していないように感じます。
料金は、私が参加したものは、大人1500円でした。ツアーに参加する直前にカウンターで現金またはpaypayで払います。
埼玉スタジアムへのアクセス 浦和美園駅を利用
2002年サッカーW杯日韓大会に向けて、建築されたこのスタジアム。日本最大級のものを建てられる場所は、そう簡単に見つかりません。正直言って、アクセスは簡単ではありません。
都心からですと、東京メトロ南北線に乗り入れしている埼玉高速鉄道に乗り、終点の浦和美園駅で降ります。ざっくり言って1時間乗りますが、試合のない日は座席に座れる可能性が高いです。
浦和美園駅からスタジアムまでの移動手段は徒歩で、約25分かかりました。試合の時にはこの駅からシャトルバスが出ているのですが、路線バスはありません。歩くのが厳しいと感じる方はタクシーを利用。逆に、試合の時でなければ、スタジアムに近い駐車場を利用できるので、マイカーやレンタカーという手もあります。
駅の周辺には飲食チェーン店やコンビニも多くあります。
巨大なスタジアムは、かなり遠くからも見えて、気持ちは盛り上がります。試合の時と違って、人が少ないので写真が撮りやすいです。敷地に入ってからも、周辺スペースがかなり広いので、メインスタンドのスタジアムツアのー受付に行くまでも、かなり歩きます。時間には余裕を持って行くようにして下さい。私はかなり早く着いてしまったのですが、自動販売機でジュースを買って、ベンチがたくさんあるので座って、休みました。
埼玉スタジアム ツアーの集合場所
埼玉スタジアムツアー 何が見られるか?
ガイドさんはマイク・スピーカーを使って説明します。若い3人のスタッフが、25名ほどの参加者を率いていました(募集は各回40名でした)。子どもを連れて参加されている方も多く、浦和レッズのユニフォーム姿の方も結構いました。ツアー中、写真は撮り放題。ガイドさんに頼むと、いつでも家族での写真などを撮ってもらえます。
エントランスから説明はスタートし、ボールルーム(記者会見場)、ミックスゾーン(選手に立ち話で取材を行う場所)と、試合を行う時にその場所がどのような感じになるのかを詳しく説明してくれました。試合の時の様子を撮影した写真パネルも見せてくれます。立てかけられているものもあります。
スタジアムにおけるエコ活動や防災支援拠点としての機能も教えてくれるのは、とても良いと思いました。
埼玉スタジアム ロッカールームの写真も
選手ラウンジを通って、ロッカールームに入ります。選手ラウンジにはバナーなどが飾られています。浦和レッズの選手のサインなども見ることができます。
ロッカールームは他のスタジアムに比べて小さいという印象。その点で、写真がちょっと撮りにくいと感じました。浦和レッズや日本代表などのユニフォームがびっしりと飾られています。レッズのものは、シーズン毎にありますし、サインの入ったものもあります。これらのお宝に触れたり、写真を撮ることもできます。
ガイドさんは、選手の座る場所、用具の準備など、ここがどのように使われてるかを教えてくれます。
ウォーミングアップエリアは隣接していますし、ロッカールームを出て階段を降りると、試合前の選手の集合場所にすぐ着くことには驚きました。こんなに大きなスタジアムなのに、選手周りの裏側が非常にコンパクトにまとまっていました。
埼玉スタジアム 選手入場曲 ベンチの写真
ピッチレベルに上がっていく時に試合の時と同じ曲をかけてくれます。浦和レッズのものか、日本代表のものかを多数決で決めました。
選手が座るベンチに座って、スタンドを眺めながら、ガイドさんの説明を聞けます。全てのツアーでピッチに入れるわけではないことは注意して下さい。
埼玉スタジアム ピッチ上での写真
今回は特別に入ることができ、おそらく時間は5分もありませんしたが、私も他の参加者も、写真を撮りまくっていました。靴の裏に感じる芝生の感触も素晴らしかったです。
スタンドとの近さ、特にゴール裏の熱烈なサポーターがいるところとの距離が近いことを改めて感じました。私もゴール前に立ち、試合の時のサポーターの様子を想像しました。すごい力にもなるし、すごいプレッシャーにも感じるだろうなと思いました。プロサッカー選手、大変な職業です。
メインスタンドに上がると、芝生の管理方法なども教えてくれました。最後にアンケートに回答すると、思い出に残る一品をもらえました。
浦和レッズのお宝に触れられる
メインスタンド側の一部分を下から上に上がっていく形で、正味1時間15分。座って話を聞ける時間がわりと少ないので、その意味ではちょっと大変かもしれません。しかし、浦和レッズのお宝グッズもたくさん見られますし、写真も撮り放題。選手と同じ動線も味わえて、試合の時の裏側の様子を詳しく説明してくれて、ファンの方の満足度は高そうです。裏側を知った上で試合を見に来ると、また違った感じで見られますよね。
ツアーの日は、試合の時の緊張感の高い非日常の雰囲気とはかなり違っています。ツアーを終えた後に、周辺の広場で遊ぶ子どもたちの姿を眺めるなど、豊かな日常を感じてみるのもいいでしょう。