サッカー 試合

富士山を眺める観戦! サッカーの街・清水が誇るアイスタの特権

スポーツを見る旅を続けていますが、街の名前を聞いたら、競技名が浮かぶほどのスポーツの街は、日本にそんなに多くありません。その中で、「清水」と言えば「サッカー」というのは健在です。Jリーグ、清水エスパルスを見に行きました。

IAIスタジアム日本平(アイスタ) アクセス シャトルバス 駐車場の情報

新幹線の停まる静岡駅から普通列車で3駅、東京方面に行ったJR清水駅が最寄り駅になります。清水駅に降りると、バナーなどが目に入り、サッカーとエスパルスの強いつながりが感じられます。

スタジアムは、丘の上にあり、最寄り駅から歩ける距離ではありません。

試合開催日には、キックオフ3時間前から、JR清水駅のみなと口(東口)からシャトルバスが出ています。エスカレーターを降りると、チケットを売っているデスクがありますし、その後ろに行列ができています。バス内で現金払いはできないので、ここで片道500円のチケットを買うか、バス内で交通系ICカードを使います。

長蛇の列なのですが、係の人から声がかかって、立っていくなら列を飛ばして先に乗ることができます。バスは、満員になったら出て行きます。スタジアムまでは25分くらいかかります。近づくほど、周りの車が増えます。

ちなみに帰りのシャトルバスは、乗るまでも待ち時間が30分くらいはかかりました。車が集中するので渋滞は避けられず、駅までの所要時間も45分くらいになります。かなり余裕を持っておくようにしてください。それでも、少しでもスムーズに行けるように、様々な工夫がされています。スタッフの皆さんがバスの行き先を書いた看板を持って案内してくれたので、迷いませんでした。

スタジアム周辺には、事前予約制の駐車場がいくつかあります。地元の方はマイカーで行かれることが多いようでした。

IAIスタジアム日本平(アイスタ)は絶景 フォトスポットも

丘の上のスタジアムは来るのは大変ですが、着いた瞬間、その眺めの良さにすべてが吹き飛びます。

富士山が見えるのです。

撮影用にスマホを置く台も用意されています。

スタジアムのバックスタンドの裏側、メインスタンドからも富士山が見えるところがあります。試合を見ながらも富士山を拝める。他のスタジアムにはない特権です。

絶景を楽しむために、是非、昼間の試合を選ぶことをお勧めします。

IAIスタジアム日本平(アイスタ)の場外エリア グッズ売り場 スタジアムグルメ

車の通り道があって、スタジアムに向かって半々に場外エリアが分かれている感じです。右側がグッズ売り場、左側がスタジアムグルメとなっています。人数に対して、やや狭い感じです。


グッズ売り場は仮設ながら、かなり広いです。グッズは、オレンジ色と紺色のチームカラーで統一されています。

スタジアムグルメのエリアは、立ち席で食べられるテーブルもあります。一番左端、奥の部分はパフォーマンスが見られる場になっていて、試合前に、ダンスや歌を楽しむことができます。

IAIスタジアム日本平(アイスタ) 場内案内図 座席表

なお、スタジアムの中にも、飲食のブースはたくさんあります。
食べ物を買うのには行列覚悟で行かなければなりませんが、飲み物は別の列になっていてすんなり買えるところもありました。

サッカーの街、清水 全国優勝チームの写真が並ぶ

スタジアム内の通路をぐるりと一周していると、売店のほかに、目につくものがありました。サッカーチームの集合写真です。選手名も書かれています。全国制覇をした清水地区のサッカーチームです。少年サッカーもあれば、高校選手権などもあります。のちにプロ選手や日本代表で活躍した名前を見つけると「あの選手は、小学生で全国優勝していたんだ」とか、「あの選手とあの選手は同じチームだったんだ」などとわかり、楽しくなります。

バックスタンド側の通路には、清水地区のサッカーの全国制覇の年表も飾られていました。静岡県でも他地区が優勝したものは、カッコ書きで書いてあるところにプライドを感じました。

アイスタはサッカー専用 サポーターとの結びつき

スタンドに座ると、サッカーも非常に見やすいことに気づきます。陸上トラックがありません。また、視覚的な印象が何か違うと思いました。オレンジ色のユニフォームを着ている観客の割合が高いのです。メインスタンドやバックスタンドにも多い。

ゴール裏の二階席にいるサポーターの声が、ハッキリと聴こえました。声が一つになっている感じがしました。ピッチに降り注ぐ感じと言いましょうか。

応援の歌を聞いて、懐かしい感じがしました。Jリーグが開幕した1993年頃から使われている歌が残っているのです。「オーレー、オーレー、オレオレ」という歌は、当時からのスポンサー、グリコのカフェオレのCMソングが由来。「決めろよ 決めろよ ゴール! ゴール!」(その後、パンパパンという手拍子)という曲も長く愛されています。

ヒーローインタビューをメインスタンド前ではなく、ゴール裏のサポーターに向けて行うこと。選手、スタッフ全員が並んでステップ踏んで、勝利の喜びを分かち合うシーン。サポーターとチームの強い結びつきが感じられました。これもまた、素晴らしい光景の一つでした。

エスパルスドリームプラザ エスパルス通り サッカー神社

スタジアム以外でも、サッカーの街であることを感じさせるものが沢山あります。せっかくの旅ですので、そこも訪れると良いでしょう。
街のシンボルマークといえるような施設は、エスパルスドリームプラザと名付けられ、試合後に訪れる人も多いようです。試合終了の数時間後に、チームの関係者が出るイベントも行われていたようです。スタジアムから、この施設のちかくまで直行するシャトルバスも出ています。

その近くには「エスパルス通り」があります。歩道には昔の選手、監督の足型や手形が飾られています。大きなグッズショップもあります。

また、サッカー神社と呼ばれる神社もあります。清水駅から徒歩15分ほどのところにある 魚町稲荷神社です。境内には、巨大なサッカーボールの石碑「日本少年サッカー発祥の碑」があり、隣接する小学校にサッカークラブが創られたことが、サッカーの街、清水の起源であると記されています。エスパルスの選手が、シーズン前に必勝祈願に訪れるそうです。

少年サッカーや高校サッカーでの存在感から、1993年のJリーグ創設時に清水をホームタウンとするクラブを入れようという話になったことが知られています。スタジアムや街の雰囲気を見ると、サッカーと特別な関係にあることがよくわかります。それがわかるのが旅の醍醐味です。

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