サッカー スタジアムツアー

20年ぶりのフェイエノールト・スタジアム 上田綺世と小野伸二の共鳴

スポーツを愛する皆さん、こんにちは。
はやすぽです。

サッカー日本代表FW上田綺世選手が、このほど、オランダ1部リーグの名門、フェイエノールトに加入しました。報道によれば、移籍金も高いようですし、背番号は9番と点取り屋として期待の大きさが感じられます。フェイエノールト・スタジアムに行ってみよう、という日本の方も増えるに違いありません。

フェイエノールト・スタジアム  上田綺世選手が在籍

今年1月、現地のスタジアムを訪問して、その頃を思い出す機会がありました。旅行日程の都合上、試合日には行けなかったのですが、スタジアムツアーに参加して、中を見たり、歴史を感じたりすることができたので、そのことを書いていきます。

フェイエノールト・スタジアムへのアクセス ロッテルダム駅からトラムで

スタジアムがあるロッテルダムを訪れる人の多くは、インターシティという鉄道を利用するかと思います。
ロッテルダム中央駅でおり、そこからは、試合のあるなしに関わらず、23番のトラムでスタジアムのすぐ近くまで行くことができます。トラムの乗り場は、中央駅を背にして左手の方にあります。

その前に、乗車券はトラムの中ではなく、中央駅の中にある市内交通のチケット自動販売機で買いました。1日乗車券が9.5ユーロ。スタジアムまで向かっていくトラムの途中、中央駅から少し行った所が街の中心街なので、1日乗車券で途中下車できるようにしておくと、食事やショッピングにも便利です。
券売機はタッチパネルで英語表記にすると、わかるかと思います。トラムに乗った後、日本のバスと同じように、カードをピッとする機械があるので、そこで有効にします。

最寄りの駅は、Stadion Feyenoord(スタディオン・フェイエノールト)という名前なのでわかりやすいです。近づくと、スタジアムの姿は進行方向から右手に見えます。

フェイエノールト スタジアムの写真 

駐車場のほか、周辺にも屋内スポーツ施設が見えます。クラブの練習場も隣接しています。
私もツアーに参加して知ったのですが、このスタジアムができたのは1937年。80年を超える歴史があります。照明が建てられたのは1957年。どこかレトロな雰囲気がするのも、当然です。

ツアーを始める前、グッズ売り場の前に参加者が集まった時点でガイドさんから、「小野伸二の国から来た人です」と紹介されました。これだけで、小野選手の存在感が分かるというものです。
私が行けた日は、オランダ語のツアーしかなかったので、中身はさっぱり分からなかったのですが、ところどころで、ガイドさんが少し英語で説明してくれました。

最初にスタジアムに隣接する形で1994年に完成した棟から入ってきます。クラブオフィスのロビーから入っていって、受付があって、試合の時に使われるバンケットルームがあります。

 

企業向けのボックス席のある辺りからバックスタンド側に出ます。ここでわりと長い時間、ガイドさんの説明を聞くのですが、座席のクッションがいいので苦になりません。

フェイエノールト・スタジアム スタンドの写真 

スタンドの傾斜は緩めです。ただし、スタンドの上の方は少し角度があります。屋根の感じもレトロで、それが建物としての味になっています。

フェイエノールト・スタジアム  2002年のUEFAカップ優勝

クラブが様々なタイトルを獲得してきた中でも、2002年のUEFAカップ優勝は、特別扱いされている感じでした。決勝の会場が予めフェイエノールト・スタジアムに定められていた大会で、自分たちのクラブがそこまで勝ち上がって優勝するなんて、なかなか起きることではありません。小野選手は当時、文句無しのの主力選手でした。

スタジアムの中でも、試合後のインタビューを行うエリアの壁に、2002年UEFAカップ決勝当日のスタンドのパノラマ写真が飾られていました。そして、ガイドさんは、その日の様子の話をしてくれました。

 フェイエノールト・スタジアム  小野伸二選手の名前も

スタジアムの特徴の一つは、普段は選手やスタッフだけが見られるところに、クラブの歴史が感じられる装飾が多くなされていることです。
例えば、通路の壁には歴代の名選手のイラストがズラリと並んでいました。試合前に選手がピッチに出て行く地下通路の左右の壁には、クラブが成し遂げてきたことや欧州の大会でこのスタジアムが使われてきた歴史がびっしりと描かれていました。

 メインスタンド側にある通路の壁には、このスタジアムでプレーした選手たちの名前も壁に刻まれ、過去の名場面の写真もありました。

フェイエノールト・スタジアム  ロッカールームの写真

伝統や歴史を非常に重んじていることがひしひしと伝わってきました。少し専門的な話になりますが、昔の建物をずっと使っているからこそできるブランディングです。
ロッカールームなど、改装されて新しい部分もあります。黒、白、赤と色合いに統一感があります。

最後にミュージアムを見ることもできます(ツアーに参加せず、ミュージアムだけを見ることも可能)。
あらゆるトロフィーが一箇所に集められていて、壮観でした。クラブ設立時の資料や昔のユニホームなど貴重なものもありました。相手チームが置いていったものなど、エピソードのある展示物も多くありました。

フェイエノールト・スタジアム  ミュージアムのトロフィー

 

フェイエノールト・スタジアム  グッズショップの写真

実は私、小野選手が在籍していた2003年に、このスタジアムを訪れたことがありました。試合も練習も見ましたし、当時チームメイトだったオランダ代表、ロビン・ファンペルシー選手などのプレーも見ることができました。古めかしい屋根に反響する観客の声も、覚えています。

当時、グッズショップに入ったところ、クラブのロゴが入った赤ちゃんのよだれかけ売られているのを見て、衝撃を受けました。「このヨーロッパの名門クラブでは、そんなに早くから、親はファンになることを教育するのか」と。
ちょうど20年。改めてスタジアムの近くにあるグッズショップを訪れました。パッと入り口を入って一番目につくところが、こんな感じになっていました。

こういう場面に立ち会えること、心が動かされること。
スポーツの魅力を見つける旅は続きます。

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