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名古屋ウルフドッグスとエントリオの魅力 アクセスと施設情報徹底ガイド

このブログでは、新しいスタジアム・アリーナを確実に見て来ていますが、バレーボールでもそれがあり、以前から気になっていました。

私自身は、バレーボールといえば、国ごとの対戦、代表チームのイメージが強く、国内のリーグ戦はめったに見ません。新アリーナは良いきっかけになります。そこで、今回のタイミングで愛知県まで行ってみることにしました。Vリーグ男子のウルフドッグス名古屋です。

豊田合成記念体育館(エントリオ)へのアクセス、行き方

名古屋からの行き方を説明します。JR名古屋駅の5番線から、岐阜方面に向かう普通列車に乗ります。6番線の快速や新快速は最寄り駅に止まらないので注意してください。三つ目の駅、稲沢で降ります。所要時間は11分です。名古屋ー稲沢間の電車の頻度は15分に1本です。料金は240円。もちろん交通系ICカードが使えます。

到着したホームからアリーナがくっきりと見えます。改札を出て左手のブリッジを渡り、迷うことなく行けるでしょう。

アリーナの所在地は名古屋市ではなく、稲沢市です。アリーナのすぐ隣に大きなマンションが見えました。名古屋からの交通の便が良いので、住宅地なのではないでしょうか。駅前にもお店はそんなにありません。駅の近くに掲示されていったパネルによると、文化財がたくさんあるようです。

エントリオの売店、フォトスポットなど

アリーナの前には、2台のキッチンカーが出ていました。

中に入ると正面にこのアリーナをホームとする豊田合成が関わる三つのチームを紹介するコーナーが広がっていました。バレーボールのほかに、ハンドボール、バスケットボールのチームを持っています。

パネルの展示でチームを知ることができます。写真も撮れます。バレーボールチームは社員による企業チームではなく、子会社になっています。そのため、他の企業のスポンサーも取っています。ちなみに、豊田合成とは、トヨタ自動車の関連会社で自動車の内装部品をつくっています。

入って右手にコンビニがあり、その奥にあるレストランではパンや飲み物が買えます。入場した後もチケットを見せれば、これらのお店に入退場できます。コンビニの中では、3チームのグッズも売られています。試合開始時間が近づくにつれて混んできますので、早めに行くことをお勧めします。

角を左に曲がると、長い行列ができています。グッズ売り場に入るための行列です。

反対側、入場口の左側には選手のパネルがずらり。その前で写真を撮っている人もたくさんいます。さらに奥に進むと、通路の両側に椅子があって座って食べたり飲んだりしている人で埋まっていました。

豊田合成製の深紫外LEDを用いた雑菌防止機能付冷水機を設置しているのが、特徴的でした。子どもにミルクをあげるスペースもありました。

建物全体がコンパクトにまとまっていて、それでいて、欲しいものは過不足なく全部揃っているという感じです。

名古屋ウルフドッグス(エントリオ)の場内案内図

エントリオの座席の写真

階段上がって、スタンドに出ます。スタンドの中程と最上段に通路がある形です。したがって、後段の前の方に座ると目の前を人が行き来して、写真を撮りづらいかもしれません。

前の椅子との間隔は、立たなくても人が行き来できるくらいの幅でした。ドリンクホルダーがついています。コンパクトですし、傾斜はわりと急で見やすいです。

場内は黒い色の壁で、さらに客席部分の照明を暗くしています。そのため、コートがくっきりと浮かびあがります。写真を撮る場合は、明るさの調整でちょっと注意が必要です。

両サイドに大きなスクリーン、天井から下げられたスクリーンもあり、四方から見れるようになってます。

流されている動画はスポンサーの広告が多く、選手紹介の動画もシンプルな感じでした。Bリーグを見慣れている私からすると、音響や照明にとてもこだわっているという感じはしませんでした。

選手を間近で見たいという場合はもちろん、コートに近い良い席を買えば良いのですが、加えて選手が出入りするコートの角の両サイドの通路の近くの席も、チャンスが大きいと思いました。コンパクトなアリーナなので、そこでも選手との距離が近い。出入り口付近でウォーミングアップをしている選手もいました。試合中も控え選手が立っているのは、そのあたりです。

応援はスクリーンを見ればOK

試合が始まる前に男性のMCが登場して、応援練習がありました。バレーボールなので、アタック、ブロック、サービスエース、ピンチの時、ラッキーでポイントが入った時の5つのパターンを練習していました。入場の際にもらったハリセン(蛇腹状に折れる紙)を使います。

ハリセンを叩くリズムや、ハリセンの使い方がちょっと分かりにくいのですが、天井から下げられたスクリーンに表示される動画の動きをまねすれば、大丈夫です。試合中も、ホームチームに点が入った時など、その動画が繰り返し流れるので、みんなの動きが一つになっていました。バレーボールの得点シーンはわかりやすく、回数も多いので、だんだん楽しくなってきます。

試合前や試合中にスタンドで頑張って応援している人にカメラがズームインするコーナーが数回ありました。スクリーンに映されます。スポンサーからのプレゼントがもらえます。選手名の書かれたタオルを掲げている人が多くいました。

面白いと思った演出は、サービスエースやスパイクの高さと速度が表示されることです。「やっぱり、今のサーブ、速かったよな」と感じた時に、数字で確かめられると納得感がありました。時速100キロを切るようなスパイクでも決まることがあります。

豊田合成はバスケットボール、ハンドボール、バレーボールのチームを持つ

この豊田合成記念体育館は、会社設立70周年記念事業として、2020年9月に完成しました。民間企業が建設し、民間企業が運営している体育館です。日本ではスポーツを観戦できる体育館はほとんどが公設ですので、貴重な形です。豊田合成が関わる三つのスポーツチームの公式戦や練習に使われています。観客席は約3500です。

エントリオの名称の由来は

エントリオという愛称は、何語なんだろうという不思議な響きを持っていますが、「仕事」「地域」「スポーツ」の三つの縁(エン)を大切にし、お互いを支援し、共に発展していこうという思いから、エンと三重奏の「トリオ」をつなげて、命名したそうです。

長年、日本のスポーツを支えてきた実業団の仕組みも大きく変わりつつありあります。バレーボールのVリーグも、2024年秋からリーグが刷新されることが発表されています。それにしても、製造業の企業が、観客を集めるようなアリーナをつくって、イベントも運営するところまでやるというのは、かなり思い切った試みではないでしょうか。

エンターテイメントに対する力の入れ具合はあまり感じませんでしたが、建物も演出もそつがなく、無駄がない。ある意味、日本企業っぽさを感じさせるスポーツの場でした。今や日本男子バレーボール選手のファンは東南アジアにも多数いるそうですが、そういうバレーボールファンの方々が体験してみると、とても興味深いかもしれません。

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