スポーツを愛する皆さん、こんにちは! はやすぽです。
スポーツ観戦に多く行かれる方でも、その競技の起源を知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。
そもそも、どこの国が発祥なのかも、よくわからなかったりします。そんな中で、ラグビーは、どこで生まれたのかがかなり知られているスポーツです。ラグビーという名称は、それが起こった学校名から取っています。発祥の地はイングランドです。
そして、ラグビーの母国の代表チームのホームスタジアムが、トゥイッケナム・スタジアムになります。
ロンドンの郊外にある、このスタジアムを私が訪れたのは、ワールドカップの日本開催を控えていた2019年1月。試合は行われていない時期で、スタジアムツアーへの参加と場内にある博物館の見学をしました。今は、改築されたり、変更されていることもあると思いますので、予めご了承ください。
トゥイッケナム・スタジアムのアクセス
年末年始の休暇の時期で、1日に3回しか行われていなかったので、ホームページから事前予約をしていきました。
https://www.twickenhamstadium.com/museum-and-tours
ロンドンの中心部から西の方にあります。日本から直行便が飛んでいるヒースロー空港と中心部の間に位置しています。
最寄りの駅は、トゥイッケナム(Twickenham)というブリティッシュレールの駅になります。ロンドン中心部にあるウォータールー(Waterloo)駅まで、地下鉄などで行って、そこから、South Western Railwayという鉄道に乗り換えると、約20分で着きます。
トゥイッケナムの駅からスタジアムまでは、歩いて15分から20分ぐらいかかります。駅の改札口を出たら、その改札口を背にして、右手の方にある橋を渡り、ずっと道なりに進んでいくと見えてきます。
そんなに長く歩きたくないという方は、地下鉄のDistrict Line(緑色が目印)でRichmondという駅まで行き、そこから110番のバスに乗って下さい。Twickenham Stadiumという名称のバス停に20分ほどで着きます。
トゥイッケナム・スタジアム ツアーの集合場所
集合場所はラグビーストアーの中です。予約の返信で、Eメールでクーポンが送られてくるので、それをカウンターで見せて受付をします。
ツアー開始まで待ってる間に、グッズをいろいろ見られます。
私が行った時は、フランス、オランダ、イギリスから来た方を含む15人ほどのグループでした。
ベテランのガイドさんが、膨大なエピソードを澱みなく話してくれて、その博識ぶりにひたすら感心しました。
トゥイッケナム・スタジアム スタンドの写真
スタジアムツアーというと、中の様子や試合の時の裏側の様子を見せることを考えがちですが、ここでは外の様子も説明してくれました。例えば、代表戦の時のチームバスはこちらから来ますとか、遠くに見えるグラウンドが何かといった話です。イングランドの代表のユニフォームには、バラの花のエンブレムが付けられていますが、このスタジアムの近隣の学校にその由来があると聞きました(諸説あるそうです)。
いろいろな話をしてくれた中で、私が驚いたのは、ここがラグビーのほぼ専用なので、滅多に使われないということです。
その時の説明だと、年間で、代表以外を含めてユニオン(よく知られているラグビー)で21試合、ラグビーリーグ(13人制でルールも異なる)で3試合、アメリカンフットボール1試合、コンサート数回とのこと。だから、場内には常設の看板が少ないのかと納得しました。
年間で365日で、それだけしか使われていないとなると、維持費はどうやって賄っているのかが気になるところです。
内部に飾られているものでは、二つのことが印象に残りました。
トゥイッケナム・スタジアム アート作品 イングランド代表の歴史
一つは、絵画をうまく使ってることです。
Rugby Football Union(RFU:イングランドのラグビーユニオンを統括する競技団体)の会長室や、会議室などがあり、その中に大きな絵画が飾られていました。一見、インテリアのように見えますが、実は、ラグビーの歴史の一場面を描いたものであり、ガイドさんが説明する際の材料にもなっています。ツアーだけではなく、試合の時にここに招かれた人たちにとっても、興味関心が沸くものに違いありません。
もう一つは、ここでプレーするイングランド代表メンバーに何を感じてプレーしてほしいのかを明快に伝えていることです。
イングランド代表が使う入口から入ると、両サイドに歴史を示す写真が並んでいます。それを受け継いで、今日、選手である自分がプレーしていることを感じさせる仕掛けです。
トゥイッケナム・スタジアム ロッカールームの写真
ロッカールームの天井の照明の周りにも、チームが重んじる価値を示す言葉が並んでいます。
通路には成し遂げたことのエンブレムもあります。
この建物はIRF、つまり、競技を統括する団体自身が所有者になっているので、こうしたことが可能なのです。
スタジアムツアーは、内外、スタジアムを半周する感じで、2時間弱かかりました。
ワールドラグビー博物館
博物館だけを見ることもできますが、スタジアムツアーとセットでチケットを買うとかなりお得です。
こちらは、イングランドのラグビーだけを紹介するのではなく、その起源から、世界に広がったラグビー全体を紹介しています。シックス・ネーションズ(欧州の6チームの対抗戦)やワールドカップのコーナーなど常設展の他に、期間限定の企画展示もありました。
ワールドラグビー博物館 体験コーナー
体験コーナーもありました。スクラム、ゴールキック、ジャンプ、反応スピードなど、その能力がプレーのどういう場面で必要なのかを説明しています。
ラグビーという競技に対するプライドが、この建物全体から感じ取れました。
こういう場面に立ち会えること、心が動かされること。
スポーツの魅力を見つける旅は続きます。