Bリーグの香川ファイブアローズを見た翌日に、同じ香川県を本拠地とするJリーグ、カマタマーレ讃岐の試合を見に行きました。
旅費や時間が有効に活かせることは、もちろんあります。しかし、それよりも、同じ地域を本拠地とする異なるプロスポーツをみると、比較して、いろいろなことに気づけます。例えば、イベントなどで地域の特徴をどのように活かしているかとか、スタジアムグルメで売られているローカルフードの違いなどです。
また、バスケットボールを行うアリーナとサッカーを行うスタジアムでは、建物としてもかなり違いがあります。そして、そこで得られる観戦体験もかなり違ってきます。
Pikaraスタジアム(香川県立丸亀競技場)へのアクセス シャトルバス
カマタマーレ讃岐がホームスタジアムとするのは、Pikaraスタジアム(香川県立丸亀競技場)です。1997年にオープンして、収容人数は3万人を超える四国最大級のスタジアムです。ちなみに、Pikaraというのは、四国のインターネットや携帯電話など通信サービスのブランド名です。
車ではない場合、高松駅から普通列車で40分ほど行ったJR予讃線の丸亀駅から、有料のシャトルバスに乗るのが良いでしょう。駅の南口に出て、右手にバス停があります。その前に立っているテントで、チケットを売っています。片道300円、往復600円です。バスが出る頻度は20分に1本です。片道15分ほどで到着します。
田んぼの中に巨大なスタジアムが姿を現す感じです。到着したバス停から、スタジアムがすぐ目に入るので、初めて行っても迷うことはないでしょう。
カマタマーレ讃岐 スタジアムグルメ
スタジアムの入口の手前には、キッチンカーやテントで飲食のブースが9つもありました。テーブルとイスも数多く並べられていて、そこで食べることもできます。
讃岐もち豚入り焼きそばや骨付鳥など、讃岐グルメが全面に押し出されていました。隣の善通寺市から来たキッチンカーもありました。
キッチンカーの周辺も、テーブルと椅子のあるところも、間隔が十分空いていて、ゆったりとしているのが良いと思いました。
グッズ売り場のテントも割と大きいです。そもそも、このスタジアムは周辺のスペースにかなり余裕があるのです。
カマタマーレ讃岐 子どもたちが遊べるスペースも
Jリーグの試合会場でよく見かける、キックターゲットもとても大きなものが設置されていました。私が訪れた日は、学生が企画した特別ブースで、サッカーボウリングやカプセルお守り作り体験なども用意されていました。一つ一つのテントが広いです。テントの周辺も子供たちが走り回ったりしても大丈夫なくらい広いスペースがありました。
Pikaraスタジアム(香川県立丸亀競技場)は、借景型スタジアム
スタジアム中に入ります。スタンドに傾斜があり、陸上トラックがあるわりには見やすいです。
メインスタンドの2層目から見ると、遠くに町並みが見え、その向こうには山々も見えます。どこかほっとする風景でした。スタジアムに隣接してため池があるのも見え、香川県にいることを実感できます。
Pikaraスタジアム(香川県立丸亀競技場) スタンドの写真
最初の方に書きましたが、このスタジアムは約3万人収容可能。Jリーグの開催時には芝生席は使っておらず、メインスタンドとバックスタンドだけでも約22000席あります。この日の観客数は2035人で、収容できる人数の約10分の1しかいませんでした。
サッカーD.B.というホームページによると、2023シーズンのここまでの最多来場者数が5577人。過去にさかのぼって観客動員数が最も多かった試合でも、2016年7月24日、セレッソ大阪戦のの11376人。つまり、収容可能人数の半分しか経験したことがないことになります。
これを裏返すと、いつ来ても、自由席なら自分の好きなところに座れる確率がかなり高い。また、連れて行った子供が走り回ったとしても全然大丈夫なくらいスペースに余裕があるとも言えます。
熱狂だけが観戦の楽しみではない
スタジアムに熱狂を求めている人には、ここは向いていません。しかし、熱狂だけが観戦の楽しみではありません。
屋外のスタジアムの場合は、爽やかな空の下、スタンドから遠くの風景を楽しむのもよし。風に吹かれて、のんびりとサッカーのプレーを眺めるのもよし。ゆったりとしたスペースでお酒やおいしい食べ物を楽しんだり、体験ブースで遊んだりするもよし。
そんな価値観も教えてくれる場所でした。